その『努力』は正しい方向を向いているか?|鹿児島市谷山、吉野、中山、姶良市の歯科医院 きらりデンタルクリニック

お知らせ

その『努力』は正しい方向を向いているか?

スタッフ(まどか)に、

「例えば俺がお前の彼氏なら…」

と切り出した瞬間、

「絶対イヤだ。」

と即答されてショックのあまり次の言葉を

忘れてしまい、

例え話を使っていいこと言おうと思った

だけなのに何故か僕がフラれただけで終わる

というはずかしめを受けるハメになった院長、

松下です。

 

さて今日は、

『努力や忍耐は報われるとは限らない。勝てる場所にポジショニングすることの重要性〜キミは本当にナスビなのか?〜』

というテーマでお話したいと思います。

なんのこっちゃ。笑

 

今の仕事は自分に合ってない気がする。

頑張ってるつもりなんだけど、

なかなか報われない…。

頑張りたいんだけどそもそも頑張る気すら

起こらない…。

 

そう言って自己肯定感を下げている人は

多いと思います。

 

僕もしょっちゅうです。笑

 

今日のお話はそんな方々の視点を変える

きっかけになれば嬉しいです。

 

 

まず確認しときたいのは、

努力や苦労は必ずしも報われるとは限らない

という事実です。

 

これは感覚的に分かりやすいですよね。

 

ピカソは間違いなく天才だし、

そんなピカソももちろん膨大な努力を

したんでしょうが、だからといって、

僕がどんなに努力したところで

ピカソにはなれないでしょう。

 

こんなこと言ったら、

「努力はムダなのか?」とか

「結局才能なのか?」という

身もフタもない話になってしまいそうですが、

僕はそんなこと言いたいわけじゃありません。

 

『はじめの一歩』というマンガで、

鴨川会長がこんなことを言っていました。

 

「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし、成功した者は皆、すべからく努力している!!」

 

名言でしょ。泣けますね。

これが真理だと思うんですね。

ここからが本題です。

 

 

成功するために努力は必要。

でも全ての努力が報われるとは限らない。

その事実を受け入れた上で、

僕たちは今やっている努力を継続するか否かを

選択する必要があります。

 

ただ、このことをふまえると、

成功するためにただやみくもに努力するのは

効率が悪そうです。

 

努力の成果を最大化するためには、

自分が勝てる確率の高い場所で努力すること

これが重要だと思います。

 

僕は、うまくいく人といかない人の差って

努力量もそうなんだけど、それ以上に、

いかに自分が輝ける場所にポジショニング

できたか

によるところが大きいと思っています。

 

ピカソは絵画という分野に、

ビル・ゲイツはITという分野に

出会えたからこそ、

大きな成功をおさめることができた。

 

もし出会えなかったら、彼らだって

ただのオッサンに終わってたかもしれません。笑

 

このことは職種や職場についても言えると

思います。

 

誰だって、向き・不向きがあります。

人一倍頑張っているあなたがもし

思うような成果を出せていないとすれば、

あるいは頑張る気も起こらず今の仕事が

しっくりこないと感じているのなら、

それはあなたの努力が足りないとか

意思が弱いとか怠け者とかいう以前に、

単純にその仕事、あるいは職場に

『向いていない』

可能性があると思います。

 

ただしこれ、

自分で今出来ることをやり尽くしたあとの

話です。

うまくいかない理由を最初から他人や環境の

せいにする人は何やってもうまくいきません。

 

ここで、日本でいちばん意思が弱く、

怠け者の僕の話をしましょう。

 

僕は学生時代いろんなバイトに手を

出しましたが、どれも長続きしませんでした。

 

いくらお金のためとは言え、

面白くないことを継続することが

昔から苦手だったんです。

 

今ではそんな自分のことを良く理解して

いますが、当時は、

自分は社会不適合者なのかもしれない…。

と悩んだりもしたものでした。笑

 

そんな僕が家庭教師以外で続けられた

バイトがひとつだけあります。

 

引越し屋さんのバイトです。

 

引越し屋さんって皆さんどんなイメージ

でしょうか?

 

CMとかでは爽やかなお兄さんたちが

汗ひとつかかずに、

ニコやかに作業する姿が印象的だったり

します。

 

でも現実は真逆です。笑

 

屈強なオッサンたちが汗だくになりながら、

鬼のような形相で、

時には罵声を浴びせ合いながら作業しています。

 

お客さんとケンカしてることもありました。笑

 

まあ、運送業ですからね。

元ヤンキーとか、よく分からないゴロツキ

みたいな人たちとかがたくさんいました。

もちろん肉体的にも吐きそうなくらいハード。

 

そんなところだから、

入ってくるバイトはほとんど1、2日で

辞めていきます。

 

社員の連中もすぐ辞めるバイトのことなんか

単なる数合わせとしてしか見てなくて、

僕も最初の2か月は無視されていました。

 

用があっても、

「おい!」

とか

「お前!」

とか、名前すら呼んでもらえませんでした。

 

2か月くらいたって、

「あの松下って奴は使える。」

ということが分かると20連勤させられました。

あれは地獄でした。笑

 

でも、僕は一度も辞めようと思いませんでした。

 

結局僕はここで、歯医者になるまで

1年以上働きました。

歯医者になってからも駆り出された

ことがあります。笑

 

居酒屋とかコンビニとか、

どんな仕事も長続きしなかった僕が、

こんな劣悪な職場は何故続けることが

できたのか?

 

それは、単純に仕事が面白かったからです。

 

運送業というのは単純作業に見えて、

工夫のしどころがいっぱいあります。

 

例えば、いかに効率よく荷台に荷物を積むか?

とか。

 

荷物って一個一個かたちが違うので、

ヘタクソが積んだら積みきらないことも

あるんですよ。

 

あとは、常に時間との戦いなので、

どんなスケジュール感で動けば効率よく

動けるか?とか。

 

加えてもともと反骨心はある方なので、

「このクソどもいつか見返してやる!怒」

というのをモチベーションに、笑

そんなふうに工夫しながら仕事するのは

楽しかった。(先輩方とはその後仲良くなりました。今もウチに通ってる方もいます。みんないい人たちです。)

 

体を動かすのも好きだしね。

 

僕は、トラックを運転しながら、

「この業界にずっといるのも悪くないなぁ…。」

と思うようになっていました。

 

この仕事を続けている自分の未来が

想像できたんですね。

 

これはもちろん、

「運送業って面白いよ。」

「ガテン系最高♡」

っていう話をしてるわけではありません。

 

大半の人には苦行にしか思えないような

ことでも、そこにやりがいを見いだし、

頑張れる人間もいるってことです。

それは根性とか、意思の強弱の問題ではなくて、

向き・不向きの問題、

つまり、本人の適性によるところが大きいと

思うんですね。

 

長くなってしまいましたが、

まぁこの辺の話は面白いんで

またいずれ話題にしましょう。笑

僕が歯科医師国家試験に落ちて

ドン底だった時の話です。笑

 

 

「仕事をコロコロ変えるのは根性なしだからだ!」

「石の上にも3年だ!」

 

たしかにそれも一理あるでしょう。

 

思うようにいかなくても、ひたすら

ひとつのところで頑張り続けるという

分かりやすい努力は一見美しいし、

それもいいと思います。

 

でも、テクノロジーやグローバル化によって

目まぐるしくトレンドが変化し、

 

不安定・不確実・複雑・曖昧

 

と形容される今の世の中では、

ひとつの場所、ひとつのことに

しがみつくメリットはどんどん薄れて

います。

 

そんな中では、

向いてないのかもしれない

という現実と真摯に向き合い、

試行錯誤しながらフットワーク軽く

自分の輝ける場所をさがす、というのも、

ひとつの『努力』のあり方なんじゃないか

と思います。

 

ピカソに『絵画』があったように、

僕にも、もしかしたら、

今の僕が気付いていない『何か』が

あるかもしれない。

 

そんなふうに考えるとワクワクしませんか?

 

ある人がこんなことを言っていました。

「キュウリがナスビを目指そうとするからおかしなことになる。キュウリは、立派なキュウリになれば良い。」

本当にそのとおりだと思います。

 

キュウリはキュウリのままでいい。

 

たまにナスビに憧れて、

「あんなふうにキレイな紫になりたいなぁ…」

と思うことがあるかもしれない。

 

どんなに頑張ってもナスビにはなれないんだと

知って、悲しくなることもあるかもしれない。

 

でも、あなたは立派なキュウリを目指せばいい。

 

そしてその前提として、

自分はいったい何者なのか?

キュウリなのか?ナスビなのか?

それともトマトなのか?

これを認識する『努力』が大切なんじゃないか

と思います。

 

そして、こんなえらそうなこと言ってる僕も、

もしかしたら、

自分がキュウリだと思いこんでる

ナスビなのかもしれません。笑

 

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