ちょっと早いが2019年を反省してみる。
皆さん、便座が冷たい季節になりましたな。
え？ウォシュレット？
そんなシャレたもんはウチの男子トイレには
ありませんよ。
クリニックの冷たい便座に腰掛けると
3年前を思い出す。
当時僕と土岩は開業に当たってどこを削るか
図面と睨めっこして四苦八苦していた。
「あと50万程削らねばならない。他に削る所があるとすれば…。」
「いいよ、松下さん。スタッフ用トイレのウォシュレットは削ろう。俺は冷たい便座で我慢するから。」
「剛…。そう言ってくれるか。」
「なーに。痔にならないように気を付ければいいだけよ。ただ…松下さん。女子トイレにはウォシュレット付けてやってくれ。女の子には辛い思いはさせたくない。」
「剛…。俺も同じ気持ちだ。そうだ！女子トイレには音姫も完備しよう。」
「俺たちビデ洗浄とかいらないしな。」
こんな感動秘話からもう3年になる。
当時はスッポンポンの院長室に
ミカン箱で仕事していた僕も、
今は机に座って仕事ができるようになった。
あれからもう3年かぁ…。
早い。
マジ早かった。
実はここ数日、僕は気分が落ち込んでいた。
珍しいでしょ？
珍しいんですよ。
ワールドクラスのメンタリティが自慢の僕も
1年に1回くらい落ち込むことがある。
開院してからの2年半を振り返ってみて
クリニックとしても自分自身としても、
思ったような成果が出せていない。
僕は来年38歳になる。
なのにまだこんなもんなのか。
ウカウカしてるとあっという間に
寿命がなくなる。
とかまぁ、そんなことを考えてここ数ヶ月
焦っていた。
それがここ数日で落ちるとこまで落ちた
感じだ。
まぁもう復活したけどね。
僕はどんなに悩んでも落ち込んでも
3日もあれば復活する。
自分でその方法を知っている。
いつまでもクヨクヨ悩んでる人がいるが、
その人はその方法を知らないからだ。
それはまたの機会にお伝えしよう。
僕はついつい先ばかり見てしまうクセがある。
決めてしまって動き出してからは
結果を見届けるのもそこそこに、
すぐ次のことを考えてしまう。
この2年間必死でタネを撒き続けてきたが、
それがキチンと育っているかどうかのケアは
疎かになっていた気がする。
タネ撒きっぱなし。
オスの本能とは言え、
撒き散らして終わり。
は良くない。
目的は成果を出すことだ。
できるだけ実りある収穫を獲ることだ。
ここらで一旦手を止めて、
今まで撒いた種の育ち具合を確認する
時期にきてるのかもしれない。
先日、悠登がこう言った。
「技工室、楽しみっすね。」
11月に歯科技工士の悠登が入社して、
僕はすぐに院内技工の機能を備えるための
準備に取り掛かった。
技工室の改装を段取り、新しく入れる設備を決め、
資金調達のメドもついた。
しかしこの時点で僕はもう次のことを
考えていた。
まだ何にも出来てないのに、
僕の中でこの案件はもう終わったことに
なっていた。
楽しみっすね。という悠登の気持ちを
僕は置き去りにしていた。
思い返せばこの2年半、
たぶん僕はそんなのばっかりだったのだろう。
僕は一旦、後ろを振り返る必要がある。
ちゃんとタネは育っているか。
皆がちゃんとついてきているか。
この辺を確認するのが、
来年の僕の課題だ。
ひとりでやってもつまんないからね。
豊作の喜びは皆で分かちあいたいからな。
先ばかり見てあーだこーだ考えても
結局置かれた状況で、今いる場所で、
結果を出していくしかない。
前回あれだけ偉そうに言ったが、
今にコミットできていないのは僕だった
ようだ。
やっぱり言行不一致は自己肯定感を
下げるね。
お恥ずかしい。
おれはまだまだ未熟者だ。
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