俺の映画レビュー②『ロケットマン』観る前に読む俺の感想
『ロケットマン』
観てきた。
今回は「諸事情」もなく予定通り観た。
リベンジ成功。
ずっと観たかったがやっと観れたぜ。
俺が敬愛する、世界で最も成功した
偉大なシンガーソングライターの1人である
エルトン・ジョンの伝記映画。
さぁ、早速いこうか、俺のレビュー…
え?
諸事情?
いや、もうそれはどうでもいい。
確かに前回面白い「諸事情」があったし
今回前フリで書こうと思ってたが、
もうどうでもいい 笑
俺は今、エルトンで心が震えている。
凍え死なないうちに書かせてくれ。
エルトン・ジョン
グラミー賞受賞5回、
レコード売上3億枚以上、
言わずと知れた世界的アーティスト。
何?
知らない?
いやいや、そんなハズはない。
あなたがいくら体育会系でも
エルトンを聴かずに大人になるのは無理な話だ。
Queenを聴かずに大人になるのと
同じくらい難しい。
YouTubeで『Your Song』
検索してみたまえ。
小学生の頃、母親が流すCDで
初めてエルトン・ジョンを聴いた。
当時は音楽にそこまで興味はなかったが、
「世の中にはこんなに綺麗な曲があるんだな。」
と思ったのを覚えている。
美しい『Your Song』の旋律は、
当時の情景と共に僕の脳裏に
こびりついている。
それからというもの、ファンとして
彼の曲や映像に触れてきたが、
当時から今日に至るまで彼の
イメージはこんなだ。
あと、エルトンと言えばこのメガネ。
とにかく派手。 笑
衣装だけでなく、
そのステージパフォーマンスと言い
唯一無二のエンターテイナー。
そんな世間的にも華やかなイメージの
エルトン・ジョンだが、
他の成功者の多くがそうであるように
彼もまた、サラッとは生きていない。
麻薬・アルコール中毒に陥った彼が、
集団カウンセリングで自己開示を始める
シーンで映画は幕を開ける。
往年の名曲に彩られたミュージカル仕立てで
物語は進む。
彼が歩んだ半生は、確かに絵に描いた様な
サクセスストーリーだが、
それを振り返る彼は常に涙を流していた。
コンプレックス。
愛。
孤独。
俺がこの作品から感じたテーマだが、
華やかな成功と対比的にこれらが
生々しく描かれる。
成功者の苦悩物語はこの手の伝記物では
定番だが、
この作品で特筆すべきは
描かれるエルトンは今だ生きている
という点にあるだろう。
っていうかこの作品はエルトン自身が
製作総指揮をとっている。
つまり、ここに描かれる苦悩は
他ならぬエルトン自身が綴った生の声であり
それがより作品のメッセージ性に
リアリティを与えている。
エルトンほど波瀾万丈とはいかなくとも、
誰しも人生には山もあれば谷もある。
エルトンは自らのそんな人生の落差を
余すことなく赤裸々に描ききっている。
いやむしろ、自分の人生の負の部分を
こそクローズアップしたかったの
ではないだろうか?
どんなに望んでも、
どんなに成功しても得られない愛情への渇望。
裏切り。
孤独。
成功と栄華の裏側で
長い間もがき苦しむ彼を見ていると
ド派手な衣装とメガネで武装して
ステージに上がる彼の気持ちを
想像せずにはいられない。
俺は知らなかったが、
『エルトン・ジョン』は本名ではない。
愛されなかった過去を否定するかのように
本名で呼ばれることを嫌った彼が、
最後に自分自身を抱きしめる。
「ありのままの自分を受け入れること」
シンプルだが、
苦しみ抜いた末に彼がたどり着いた答え
だった。
自分自身を受け入れ、愛すること。
他人を愛するよりずっと難しいかもしれない。
それは単なるナルチシズムではなく、
残酷なまでの苦悩と葛藤を経て
強烈な自己認識の末にたどり着く
ある意味悟りの境地だろう。
エルトンに限らず、
功成り名遂げた者の多くが
慈善事業に力を入れているのを見ると
改めてそう思えてならない。
俺のようなチンケな男でも
自分と向き合い、
逃げずに生きていれば、
少しは彼らに近づけるだろうか…。
俺のレビュー『ロケットマン』
★★★☆☆ 3.5
音楽家伝記あるあるだが、
名曲が出来た背景なんかも語られ、
ファンとしては楽しめる。
エルトンが『Your song』を
作ったシーンでは俺は涙が出た。
ちなみに1番好きな曲は
『Don’t let the sun go down on me』
だ。
エルトンを演じるタロン・エガートンの
演技と歌唱力は必見。