CAさんとアゴユズスープの温もり…プライスレス。
ソラシドエアのアゴユズスープが
好きだ。
アゴ出汁の繊細な旨みに
さっぱりした柚子の香りが心地いい。
機内のドリンクサービスで供される
ものだが、
出張帰りの僕の疲労を優しく癒して
くれる。
が、しかし。
優しいのはアゴユズスープだけでは
なかった。
先日の東京出張はスケジュールがタイト
であった。
帰りの便は7:10と早かったが、
そんな中でもスタッフへのお土産を
忘れない心優しき僕。
ところがどっこい、レジは長蛇の列。
マジか。
さすがに並んでる余裕はねーな。
と、そこに目に付いたのがセルフレジ。
誰も並んでない。
お、ラッキー。
こっちでいいじゃん。
何で誰も使わないんだろ。
会計を済ませ、さぁ搭乗手続き…
あら。
レジ袋がない。
そーゆーシステム?ちょっと店員さ〜ん
店員さんは忙しさのあまり
殺気立っていて、
レジ袋くれなどと言おうもんなら
殺されそうな雰囲気を醸し出している。
こちらも時間がない。
しかたなく僕はお土産の、
じゃがりこ東京ばな奈味と
雷おこしブラックサンダーetc.を
小脇に抱えて走り出した。
東京出張ということで
それなりにバリッとした格好をした
僕が、じゃがりこ東京ばな奈味と
雷おこしブラックサンダーを
裸で持つ姿は、
さぞ滑稽であったに違いない。
くそう…何で今日に限ってこんな
チープなものを…
もっと見栄えのいいお土産にすれば
良かった。。
手荷物検査のベルトコンベアを
仲良く並んで流れていく
箱がヘコんだじゃがりこ東京ばな奈味と
雷おこしブラックサンダーを眺めながら
なんともやるせない気持ちになった。
そんな帰りの機内でのこと。
ソラシドのCAさんは、
そんな僕を見て憐れに思ったのだろう。
透き通るような笑顔で僕に声を
かけてきた。
「お客様。よろしければ、お手荷物、袋にお入れ致しましょうか?」
これだよ、これ。涙
CAさん。是非ウチで働きませんか?
いつも以上に美味いアゴユズスープと
CAさんの細やかな心遣いに触れ
僕は幸せな気持ちに包まれていた。
ブラックサンダーよ。
さっきはバカにして悪かった。
素敵な出逢いをありがとう。
ちょっとした気遣い、心配りは
人に感動を与える。
マニュアルやシステムで代替できない
からだ。
きっとソラシドのCAマニュアルにも、
『じゃがりこ東京ばな奈味と雷おこしブラックサンダーを裸で抱えている滑稽なお客様を見かけたら、手提げ袋をお勧めする』
とは書かれていないはずだ。
人の心を動かすこと。
これは人間にしかできない
『仕事』だ。
どれだけ世の中がシステマティックに
なろうとも、
テクノロジー化、
オートメーション化しようとも、
生身の人間にしか生み出せない価値が
『感動』だ。
世の中がより無機質に
コモディティ化していく中では
感動・共感・信頼・繋がり
といったものに、
人はより価値を見出す。
その価値を生み出すための
ヒューマンスキル、
これこそが
今後より重宝される能力のひとつ
だろう。
ちなみに
僕にアゴユズスープの美味しさを
教えてくれたのは患者さんだ。
この春からソラシドエアで働いている。
彼女は他の大手航空会社の内定を
蹴ってソラシドに総合職として
入社した。
彼女が治療を終え、
新天地へ旅立つ前にアゴユズスープに
添えて僕にくれた手紙の中に、
その理由が書かれていた。
『…毎回の治療を通じて、私は、手を抜かないこと、きちんと続けること、相手の立場に立つこと、情熱を持って取り組むことの大切さを感じることができました。…私に出来る恩返しは、ここで触れた想いを、次は自らが伝えてゆくことだと心に留め、4月からの社会人生活に臨みます。私には、社会で叶えたい夢があります。それは、飛行機を使って鹿児島に多くの人を呼び込み、いずれは鹿児島に住む人を増やすことです。…夏までは、何となく大きな会社、何となく客室乗務員、と考えておりましたが、それでも小さな会社で表に出ることもない仕事を選ぶきっかけを下さったのも、先生方の言葉や姿勢を通じて感じた、鹿児島の人への想い、社会への想いです。ここで感じたことに、自分の色を付け、自分の力で鹿児島の未来を繋いでいけるような人間になります。…私は社会で高い地位を得たり、沢山お金を稼ぐことよりも、ただ鹿児島にとって必要とされる人間になりたいのです。そして、そこに至るまでの考えの中に、先生方の存在が非常に大きな影響を与えて下さいました。今後は、ともに鹿児島の人や社会のために努力できる社会人になることができるよう、頑張ります。』
僕はソラシドエアを応援する。
彼女を心から応援する。
このシンパシー、繋がりこそが
まさにプライスレス。
何物にも代え難い価値だろう。
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