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選択することの本質、それは『捨てること』

公園のベンチで赤ちゃんを抱っこした

お母さんが、3歳くらいのお兄ちゃんの

靴下を履き替えさせている。

 

赤ちゃんと荷物を抱えて、汚れた靴下を

脱がそうと悪戦苦闘している。

 

いかにも大変そうなお母さんをよそに、

お兄ちゃんは忙しなく足をバタつかせ、

全く協力する気がない。

 

何か面白いものはないか?とばかりに

落ち着きなくキョロキョロしている。

 

じっとしてよ!とか言いながらお母さんは

靴下を脱がせていたが、

お兄ちゃんは突然、

「あっ!」

と叫んだかと思うと、

裸足で砂場へ一目散に走って行ってしまった。

 

はい、お母さんの頑張り水の泡。笑

 

お母さんは今にもキレそうになりながら

 

「ちょっとー!足が汚れるでしょ!」

 

砂場にしゃがみこんだお兄ちゃんは

全く聞いていない。

 

そんな様子を微笑ましく眺めながら、

僕はつくづく思う。

 

身軽で真っさらな子供に比べ、

僕ら大人はいかに多くの荷物を抱え、

不必要なモノに囚われているか。

 

 

さて、あなたはコンパスを手にした。

 

自分の立ち位置とコンパスが指し示す

方角も見えた。

 

次にあなたが考えなければならないこと、

それは、

何を捨てるか?

だ。

 

コンパスを見ながら

荒れ狂う嵐の中で、

あなたは選択を迫られるはずだ。

 

このまま真っ直ぐ進むのか?

そこに留まるべきか?

それとも進路を変えるのか?

何を持っていくのか?

ひとりで行くのか?

それとも誰かと一緒にいくのか?

 

あなたは選択しなければならない。

そして選択の本質とは、

何かを捨てることだ。

 

現状を変えたくて、

やるべきことも分かっていて、

それでも身動きが取れない人のほとんどが、

これが出来ずに苦しんでいるように思う。

 

 

 

時間やお金、労力といった、

僕らが持つリソースは有限だ。

特に時間は、増やすことができない。

 

これら限りある原資を、自分にとって

本当に必要なものに振り分ける必要があるが、

それが出来ないのは、

捨てることができないからだ。

 

例えばあなたが歯医者だとしよう。

しばらく歯医者をやってみたが、

どーもしっくりこない。

小さい頃は魚釣りが大好きで、

漁師に憧れていた。

漁師やってみようかなぁ…

と思ったとする。

 

日に日に思いは強くなって周りに

相談してみたところ、

「せっかく6年かけて歯医者になったのにもったいない!」

と言われる。

確かにそうだよなぁ…。

もったいないよな。

 

本当にそうなのか?

 

あるいはあなたが一念発起して資格試験の

勉強を始めたとする。

ところがあなたは「友達」が多くて

飲み会の誘いが引っ切りなしだ。

断り切れないあなたの勉強は一向に

進まない。

断ると悪いしなぁ…付き合いも大切だし。

 

本当にそれは大切なのか?

 

 

僕は開業した時、軌道に乗るまでは

全てを犠牲にすると決めた。

実際今年の春まで2年間で取った休日は

5日に満たないくらいだ。

 

特に覚悟を持って決めたのは、

家族を犠牲にすることだ。

僕は妻にそう宣言し、

子供の行事などは最近まで一切行った

ことがなかった。

おかげで周りから母子家庭だと思われていた。

 

これがいいとか悪いとかではない。

僕にとってその時はそうすることが

必要だったというだけの話だ。

どっちもは無理だと判断し、

家族サービスをバッサリ切った。

他の人がどう判断するかは関係ない。

 

極端な例だが、

何かを選び取ろうと思ったら、

何かを捨てなけれはならないことが多い。

捨てることができなければ、

新たな選択肢をとることができないこと

がほとんどだ。

 

僕ら大人は多くの荷物を背負っている。

家族、

仕事、

人間関係、

常識、

世間体、

かくあるべしという固定観念。

 

しかし、ちょっと考えてみて欲しい。

それら全て、今のあなたにとって本当に

大切で、必要なものなのか。

 

過去には必要だったかもしれないが、

今のあなたには必要ないものもたくさん

あるんじゃないだろうか。

むしろ今のあなたには足枷になっている

ものも多いんじゃないか。

 

 

捨てることは勇気がいる。

それは分かる。

僕だってそうだ。

 

だけど、やってみれば分かるが、

捨てたことによるダメージは

意外と大きくない。

だってあなたが熟考して、

不要なものを捨て、

必要なものを選んだんだから。

あなたの人生は充実に向かうはずだ。

 

そしてほとんどの不安は、

大したものではなかったと気付くはずだ。

 

だからあなたも、

何かステキなものを見つけたら

躊躇なく裸足で砂場に駆け出せばいい。

 

足が汚れるのを嫌がっているうちに、

モタモタ靴を履いているうちに、

それはなくなってしまうかもしれない。

 

駆け出した後であなたはきっと気がつく。

 

汚れた足は、あとで洗えばいいだけの話だと。

 

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