お知らせ

僕が考えるこの時代のキャリア戦略

ウチの歯科技工士、悠登(21)が、

今日もハァハァ熱い吐息を吐きながら

遅くまで残業しています。

 

そんな彼に差し入れを渡しつつ、僕はひとこと、

 

「社畜になるんじゃねえぞ。」

 

と声をかけます。

彼は目をキラキラさせながら、

 

「はい!大丈夫です!」

 

と答えます。ヘンタイです。

 

何が大丈夫なのかどーせ分かって

ねーんだろうなぁ。。

 

と思いつつ、

そんな彼に次はどんな芸を仕込もうか、

考えただけでムラムラしている

ヘンタイ院長、松下です。

 

 

ちょっと前ですが、

就活中のある患者さん(18)と

こんなやり取りがありました。

 

「A社とB社で迷ってんすよね〜。仕事はB社の方が面白そうなんすけど、A社は給料がめっちゃいいんすよ!先生だったらどっち行きます?」

「面白そうなほう。」

「でもA社めっちゃ給料いいんすよ?もったいなくないすか?」

「金稼ぎたいの?」

「そうなんすよ。俺金持ちになりたいっす!」

 

就活かぁ…。

俺ならどーすっかなぁ。

 

というわけで今回は、

僕が考えるこの時代のキャリア戦略

について。

長くなりそうなんで2回に分けて書きます。

主にちょっと意識高い系の若い人に

届いたらいいなと思います。

 

まあ、キャリア選択については、

何を重視するかは人により様々なので

ひとくくりに話すのは難しいですが、

今回は、

 

『稼ぐこと』

 

に主にスポットを当てて語ってみたいと

思います。

お金稼ぎたくないという人は

たぶんいないでしょうから。

 

 

まず前提として、

需要と供給のバランスによって

あなたの市場価値はだいたい決まって

しまっている

という原理原則を理解しておく必要が

あります。

 

例えば高卒初任給だと、

地域や職種にもよるでしょうが

だいたい15から高くても18万くらいが

相場でしょう。

 

銀行員(20代)だと20万弱。

歯科の受付だと15万くらい。

コンビニバイトだと時給1000円。

 

ここから大きく外れることはないわけです。

 

繰り返しましょう。

 

あなたの今の市場価値は、

需要と供給のバランスによって決まって

しまっています。

 

あなたの給料が安いのは、

社長がケチだからではありません。

あなたの市場価値が

「そんなもんだから」です。

 

なので今のあなたがどんなに

頑張って就職先を探したところで

せいぜい月給±3万程度の差でしょう。

 

このことを踏まえてまず言いたいのは、

自分が何も出来ないうちから給料で仕事を選ぶのは中・長期的にみてコスパが悪いよ。

ってこと。

 

お金を稼ぎたいと思ってるなら、

特に若いうちほど、自分の市場価値を高めることに専念したほうがいいと思います。

 

ここで僕の話をしましょう。

僕は歯科医師なので一般的なキャリア選択の

参考にはならないかもしれませんが、

こんなふうに考えると社畜にならずに

すむかもよ

という一例として聞いて下さい。

 

さて、僕も大学病院での卒後研修を終えたあと、

就活しました。

 

どんなとこを探したかというと、

 

とにかく手が動かせるところ。

 

求める条件はこれだけでした。

給料とか休みとか、1ミリも見ませんでした。

 

とにかく患者さんが多くて、なおかつ、

ぺーぺーのうちからガンガン診療を

まかせてくれるところを選びました。

 

歯医者は技術屋です。

手を動かしてナンボなので。

 

免許持ってるだけで何にもできない

新卒の僕は、

『クオリティはさておき、やれと言われれば保険診療はひと通りこなせるレベルに3ヵ月で到達する』

という目標を掲げて最初の就職先に

入りました。

 

休みは月に4日程度で労働時間は

1日10時間くらい(途中でちょっと改善した)、

労力の割に給料はそんなに良いわけじゃ

なかったけど、

自分の価値はそんなもんだと思ってたし

目的はそれじゃなかったので

何の文句もありませんでした。

 

おかげで1ヵ月くらいでだいたい何でも

こなせるようになりました。

 

次に選んだ職場は

『勉強できるところ』。

 

見よう見まねで手は動かせるようになったものの

クオリティがカスだったので、

次は、知識とエビデンス(科学的根拠)を

丁寧に足していくことで

自分のスキルに磨きをかけていく

段階だと思いました。

 

誰かすごい先生の弟子になる、

という方法もありましたが、

僕はムダに下積みをさせられるのが

嫌だったので、

自分で勉強する道を選びました。

 

その時選んだ就職の条件は、

 

・土日休めるところ(勉強会やセミナーは土日にあるため)

・ある程度自由に診療させてくれるところ(学んだことを即実践できるため)

・診療以外の時間が自由(勉強できる)

 

ここでも給料は考えませんでした。

『歩合給』

という、より稼げる条件も選べましたが、

僕はあえて固定給を選択しました。

今、稼ぐ、という選択肢を排除することで

仕事の労力の全てをスキルアップに

つぎ込みたかったからです。

 

そんなこんなで僕は、

卒後5年で開業。

今に至るわけですが、

今も一貫して意識していることは

『稼ぐ』

ということに関して言えば、

収益化をあせらないこと。

 

例えば僕は、

『スコップで毎日穴を掘ってくれたら月給100万円』

という仕事があったとしても

絶対やりません。

月給15万でも、

将来の月給200万につながるような

仕事を選びます。

 

たまたま運よく月給100万もらってたとしても

「明日から来なくていいよ」

と言われたら、

今まで穴しか掘ってこなかったあなたの

市場価値は100万どころか大暴落でしょう。

 

簡単にクビになる、

簡単に会社が潰れるこの時代、

会社に依存した稼ぎ方はリスクが

高いとも言える。

 

だからこそ、稼ぎたいなら、

稼ぎ続けたいのなら、

自分の市場価値を高める必要が

あるわけです。

 

会社内での価値じゃなくて、

市場での価値ね。

 

「じゃあどーすれば市場価値を高められんの?」

 

って話はまた次回にしましょう。

 

僕が今新卒の就活生なら?

って話も交えながらマジレスします。

 

どーやら進路選択を間近に控えた

JKもこのブログ読んでくれてるみたい

だからね。笑

 

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