お知らせ

価値のある存在とは『意味』のある存在。

「あ゛〜面倒くせぇ!今日はもう3周でいいや。」

「体あったまってきたし、あと50メートルだけいくか!」

「このまま戻っても走っても一緒だから4周目までいくか!」

「せっかく4周いったしあともう一周!」

 

てな感じで今日も5キロ完走してきました。

院長の松下でございます。

 

 

ところで皆さん、

モスの『菜摘バーガー』ご存知ですか?

 

パンの代わりにレタスで具材を

はさんでるアレです。

 

何を隠そう僕はモスの大ファンでして

それこそ『菜摘』は、ウ◯コが緑になる

くらい大好物です。

 

ハンバーガーというよりほぼサラダな

コレ。

言わずもがな、最初は糖質制限食として

取り入れたのですが、これがまた美味くて

食べ応えも十分。

 

普段は、山盛りの生野菜を水で流し込む

という苦行に耐えている僕ですが、

菜摘だったら毎日でもいけます。

 

サラダ作るの面倒くさいからついつい

モスに逃げてしまって今日もウ◯コが

緑に…

 

食事中の方いたらすんません。笑

 

そんなこんなで最近は週に3、4日くらいの

ペースでモスバーガー◯山店に通い、

電話注文で毎回同じもの(菜摘×5)を

持ち帰りで注文する僕は、

お店にとってはさぞ指折りの優良顧客に

違いないと自負しておりますが、

このモスバーガー◯山店の僕(優良顧客)

に対する応対が興味深いのでシェアします。

 

 

「お電話ありがとうございます。ただいま、クリームチーズてりやきバーガーおすすめ中の、モスバーガー◯山店でございます。」

 

一瞬、留守電かと思うくらい抑揚のない

棒読み。

「…ただ今、留守にしております。ピーッと鳴ったら…」

と続かないことを確認して答えます。笑

 

松「取りに行きますので、注文よろしいですか?」

「…。」

 

ここで5秒くらいの沈黙。

たぶんレジの操作でもしているんだろう。

 

松「あの…。」

「ご注文をどうぞ。

松「菜摘のモス野菜をひとつ。」

「…。」

 

レジ操作でもしているんだろう。

 

松「あの…」

「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」

 

ちなみに僕は毎回必ず5個か6個頼む。

 

松「いや、菜摘のロースカツバーガーをひとつ。」

「…。」

松「…あと菜摘の海老カツバーガーをひとつ。」

「…。」

松「あの…」

「以上でよろしいでしょうか?」

松「いやいや(汗)菜摘のチキンバーガーと…」

 

まるで出来の悪いペッパー君と話して

いるような感じ。

 

「私、〇〇と申します。お客様のお名前を頂戴してもよろしいでしょうか?」

松「松下です。」

「マツシタ様ですね。お電話番号を頂戴してもよろしいでしょうか?」

 

週に3、4日、毎回同じような時間に、

菜摘5コ頼んでくるマツシタという男が

そんなにたくさんいるとも思えないが…。

 

もはや彼女の脳裏に深く刻まれている

はずなんだけど、

必ず毎回電話番号までご丁寧に聞いてきます。

 

やはりメモリー機能の壊れたペッパー君

なのかも…。

 

ドライブスルーで受け取りに行って、

「どうも。毎度おなじみのマツシタです。」

と言いたくなるのを我慢して

初めて来たかのようにルーティン対応に

付き合います。

 

松「電話注文の松下です。」

「お待ちしておりました。こちら商品と、お電話代の10円になります。」

松「あ、お電話代は募金箱に入れといて下さい。」

「かしこまりました。」

 

このお電話代のくだりも、彼女との間で

かれこれ1年くらいやっています。笑

 

面白いくらいロボット対応に徹する彼女を、

僕は敬意を表して『ペッパーちゃん』と

呼んでいます。笑

 

これ、別にモスを揶揄してるわけじゃ

ないんですよ。

 

モスのような巨大フランチャイズチェーンでは

この接客で正解でしょう。

 

モスみたいなフランチャイズの

いちばんのウリは、

全国どこでも同じ味で同じサービスを

受けられるという、フランチャイズならではの

スケールメリットに根ざした『均質性』だから、

接客も運営も寸分違わずマニュアル

どおりやってもらったほうがいいわけです。

 

むしろ、店舗それぞれの独自性とか

店員一人ひとりの個性とか、

本部からすればジャマなだけ。

 

それを認めれば認めるほど、

この売りである『均質性』が崩れる

可能性があるからです。

 

だからペッパーちゃんも、

そういうモスの方針とマニュアルに

したがってるだけ。

 

ただね…

 

これなら店員さんは人間じゃなくてペッパー君(ロボット)でいいっしょ。

 

もちろんそんなことはモスも

重々承知でしょうから

準備ができ次第ペッパーちゃんはクビになって

ペッパー君にとって代わられるわけです。

 

モスのマニュアルは完璧なんだろうし、

ペッパーちゃんもマジメにそれに従ってる

だけなんだけど、

 

「言われたとおりやってくれたらそれでいいから。」

「君の代わりはいくらでもいるから。」

 

みたいな仕事しかできないのは、

僕はつまんないなーと思うんですよね。

 

やっぱり、

「あなたでないとダメだ。」

って言ってもらいたい。

 

『安い』とか『早い』とか、

『いつでもどこでも』とかの、

利便性や機能性だけを売りにしても

ほとんどの場合勝負にならないのは

企業も人も同じだと思います。

上には上がいるからね。

 

『機能性』と『利便性』だけの市場では

限られた上位層しか生き残れない構造に

なっています。

 

だって誰だって、

安くて使いやすくて便利なものを、

上から順番に選びますよね?

 

下の方は生き残れないんです。

 

かりに上に登りつめたとしても、

次々と下から這い上がってくる者と

常に戦っていかなきゃいけない。

負けたら生きていけない。

 

どんなにマニュアルを完璧に覚えて

言われたことを正確にこなす能力を

磨いたとしても、

それを遥かに凌駕する能力を持った

ロボットが現れたとたん

お払い箱になるだけです。

 

ロボットみたいに早くも正確でもないし、

自分より能力の高い人もたくさんいるけど、

それでも

 

「あなたでなければダメだ。」

 

と言ってもらうには、

単に機能性や利便性を磨くだけではなく

他の要素で勝負した方が良さそうです。

 

そのひとつが、

あなたにしか出せない『意味』

選ばれるためにはこれを磨くことが

大事なんじゃないかな、と思います。

 

デザインやスキルはマネができるけど、

思想や世界観、醸し出す雰囲気や人徳

といったものはコピー不可能です。

 

しかもこの『意味』を生み出すことは

ロボットには絶対できない。

人間にしかできない仕事です。

 

つまり、ロボットだろうと人間だろうと

代替することが極めて難しい要素です。

 

僕より上手い歯医者さんはたくさんいます。

ウチよりキレイで通いやすい歯医者さんも

たくさんあるでしょう。

 

それでも、

 

「松下先生に診てもらいたい。」

「きらりじゃなきゃダメだ。」

 

そう言ってもらえるような、

『意味』のある存在でありたいと僕も

つねづね思っています。

 

万人に支持されなくてもいい。

僕を支持し、共感してくれる方々にとって

唯一無二の存在でありたい。

 

僕が社会に提供できる『意味』、

僕が社会に存在することの『意味』って

何だろうなぁ…。

 

今日も菜摘を食べながら考えています。笑

 

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