お知らせ

新しい一歩を踏み出す君へ。

おはようございます。

悠登と2人でいたところ、

「お父様ですか?」

と言われて傷ついている院長、松下です。

 

 

昨日ちょっとした面白い出来事がありました。

仕事帰りにからあげ◯舗で晩ごはんを調達しようと

していた時のこと。

 

「あ、松下さん!」

 

ドシャ降りの中、店の前で男性に声を掛けられました。

 

「おーう!せいじ。よく会うな。このへんに住んでんだっけ?」

「はい、自分西田に住んでんすよ。」

「そーなんだ。仕事帰り?」

「ちょっとそのへんで飲んでて…。」

「そうか。今度俺とも飲みに行こうぜ。雨すごいから気をつけてな。」

「あ、はい。じゃあ…。」

 

傘をさしてペタペタと帰っていくせいじを

見送りながら思いました。

 

「なんか元気なかったなぁ。」

 

…あ!しまった!

車なんだから送ってやれば良かった!

俺っちとしたことが気が利かねえ。

 

せいじの背中がどんどん遠くなっていく。

電話して呼び止めたいけどケータイは車の中だ。

ケータイ取りに行ってる間にからあげができる

かもしれない。

 

先にケータイ取りにいってせいじを呼び止めるべきか。

そのままからあげを待つべきか。

 

せいじの背中を見失わないように見送りながら

迷っていると、お店に呼ばれた。

 

急いで会計を済ませたが、せいじの背中は

もう見えない。

 

待て!せいじ!送ってやるから!!

 

僕は雨の中急いで車に戻ってせいじに電話を

かけようと、ケータイを手に取った。

 

かけようとして、ふと思った。

 

「…せいじって、あんなにイケメンだったっけ?」

 

とりあえず電話してみた。

 

「あ、松下さん!お疲れ様です。どーしたんすか?」

「お前今さ、西田のからあげ◯舗の前で俺と会ったよな?」

「は?」

「いや、だから、お前今西田を歩いてるだろ?」

「いや、歩いてないっす。俺、今行きつけの店で飲んでます。」

「え?じゃあ、あれは誰だったの?」

「…知らないっす。」

 

やっちまった…。

 

僕は昔から人の名前と顔を覚えるのが苦手で、

声を掛けられてもどなたか分からないって

ことがよくあります。

 

自分のすごく嫌なところのひとつなんですが、

直しようがないのでその都度なるべく失礼の

ないように対応するように心がけています。

 

しかしまさか完全に人違いとは…。

見たかんじ年下だったし、まさか目上の人って

ことはないだろうけど…。

 

いずれにしても失礼なことをしてしまった。

とりあえず彼はこう思ったに違いない。

 

「せいじって誰?」

 

いや、ほんと失礼ぶっこきました。

ゴメンなさいm(__)m

 

そんなことを思っていると、

 

「いや、でも松下さん、ちょうど良かった。俺、今日辞表出してきました!」

「へー、そうなの?なんで?」

「松下さんの前回のブログ読んで、今までくすぶってたけど決心つきました!」

「ほー。それは良かったな。」

「俺んち、親戚、兄弟、みんな頭いいんすよ。俺だけバカなんです。俺も親父の期待に応えようと頑張ったんすけど、思うようにはいかなくて。だからずっと自分に自信がなかったんです。今の仕事続けててもくすぶった思いは消えなくて。でももういいんです。親父にも話しました。親父は、俺はお前の育て方を間違えたかもしれないって言ってたけど、好きなようにやれって言ってくれました。」

 

彼とは15年以上前からの知り合いです。

ずっと連絡をとっていませんでしたが、

最近偶然ばったり再会しました。

 

それからも偶然何度か顔を合わせる

ようになり、その度に僕は感じていました。

 

「こいつ、今停滞してるな…。」

 

僕はスピリチュアル的なことに興味はありませんが、

そーゆーのってやっぱり伝わります。

 

「ま、今飲んでる店の人にはもったいないって言われましたけどね。笑」

「せいじ。俺もくだらん人間だから偉そうなことは言えないけどな、これだけは言っとくぞ。世間のモノサシなんか捨てていい。世間的な『まともな人生』とか『正しい生き方』とか、そんなものと勝負して自己肯定感を下げる必要は全くないよ。ちょっと考えれば分かるはずだけど、『まともな人生』『正しい生き方』なんて気持ち悪いだろ。そんなものは最初からないんだって。でも、その幻想は時代時代で必ず現れて、俺たちを迷わせる。とりあえずそんなものに惑わされる必要はない。幸せの本質は、あくまで自分の中にあると思うぞ。自分のモノサシを持て。これからは自分の魂に忠実に生きてみろよ。」

 

飲んでるからってのもあるでしょうが、

電話越しの彼の声は明るく、

どこか吹っ切れたような印象でした。

 

もちろん不安もあるでしょうし、

これから何をつかむかも彼次第です。

 

それでも僕は、勇気を持って大きな一歩を

踏み出した彼に心からエールを送りたい。

 

親の期待や周囲の目、

常識、

世間体、

『まともな』人生。

 

そういった『他人のモノサシ』に自分を

当てはめてもがき苦しみ続けてきた彼が、

ありのままの自分を肯定し、

自信を取り戻し、

命を輝かせる日が来るのを心から願っています。

 

15年越しに偶然再会し、

僕のありえない勘違いでこうして繋がったのも

何かの巡り合わせでしょう。

 

人は、しかるべきタイミングで、しかるべき人と出会うようになっている。

 

いや、スピリチュアル的なことに興味は

ありませんよ。本当に。笑

 

でも僕はこういった、人と人との不思議な縁ってのは

あると思っているし、大切にしたいと思っています。

 

頑張れ!せいじ!応援してるぞ!!

 

挑戦するって素晴らしいよね。

僕は、挑戦している全ての人を尊敬しています。

 

それにしてもあの方、誰だったんだろう…

 

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