『コロナちゃんと共存する』という考え方。
おはようございます。
「経済活動は早過ぎた!」
とか、
「また緊急事態宣言を出すべきだ!」
という安直な意見に対し、
「おだまり。」
と言いたい院長、松下です。
さて、コロナちゃん。
ちょっと落ち着いてきたかと思いきや、
また勢力を盛り返してきましたね。
「気温と湿度が上がれば感染力は落ちる」
という従来の感染症の常識と矛盾した挙動を
示すあたり、
コロナちゃんの不気味さが際立ってきた気がします。
収束のメドが立たない現状では、
「コロナちゃんと共に生きる」
という道も、いよいよ考えていく必要がある
と思います。
人々にも生活がある以上、
いつまでも家にじっとしているわけには
いきません。
収束(=感染者ほぼゼロ)
というゴールが見えていればまだ頑張れますし、
先の緊急事態宣言は最終的にそれを目指した
ものでした。
でも、どうやら人々の行動制限だけでは
ゴールにたどり着きそうもない。
そんな中で、
「ゴールはちょっと分からないんだけど、とにかく走って。」
と言われても、絶望感の中、疲弊するだけでしょう。
もちろん、人命、人々の健康・安全が最優先
なのも分かります。
でも一方で、経済の停滞と自殺者数の増加には
明確な相関関係があり、
コロナちゃんも人を殺すけど経済の衰退も人々を殺す
という事実があることも忘れてはいけない
と思います。
引き続きコロナちゃん殱滅に向けた戦いを続けながらも
コロナちゃんをうまく飼いならすプランも
同時進行で考えていく必要があるんじゃないかなぁ
と感じています。
さてさて、鹿児島でもジワジワと感染が
拡大している中、
「今回、きらりはどう動くのか?」
と気にかけて下さっている方もいらっしゃる
ようです。
これについては、先日僕がスタッフに通達した
業務連絡を読んでいただいた方が早いと思うので、
一言一句そのままシェアしましょう。
【※コロナに関して業務連絡】
皆の衆、お疲れ。
昨日出勤の者には伝えたが、鹿児島でコロナ感染拡大している現状を受けてのウチの当面の立場を確認しておく。
・とりあえず通常通り診療を受け入れる。
・コロナを含む全ての感染症対策を強化していく。
前回は縮小診療という立場をとったが、その目的は、
・感染拡大防止のため
・患者およびスタッフの安全のため
であり、コロナ収束を目指す国の方針に則ったものだった。
しかしもはや、少なくとも当分は収束はあり得ないと俺は考えているし、コロナと共に生きることを模索する段階にきていると思う。
長期的な視点で患者さんの口腔機能を守り、健康に貢献することを目指す我々としては、何かある度に医院機能を落としたり、メンテを頻繁に先送りにするといった行き当たりばったりの対策では、却って患者メリットを損なうことになりかねない。
歯科医院は夜の街と違って、通わなければならないところだ。
もっと言えば、通い続けなければならないところだ。
コロナと付き合っていくことを前提とするなら、より安全で安心して通い続けられる歯科医院づくりを推進していくことこそが患者ファーストの本質であり、感染対策も含めた社会貢献になると俺は考えている。
差し当たって、できることから随時取り入れていきたい。
例えば、患者様にお渡しするボールペンは、拭いてからお渡しする、受付もグローブ着用、など。
何でもいいから皆も意識して考えていてもらいたい。
近々意見を聞きたいと思う。
また、スタッフおよび家族に陽性または濃厚接触者が出た時の対応は以下だ。
・スタッフと同居する者が濃厚接触者となった場合
→濃厚接触者のPCRの判定が出るまで当該スタッフは自宅待機。クリニックは通常通り診療。
・スタッフが濃厚接触者となった場合(家族が陽性など)
→陰性が確認されるまで休診。
・スタッフ陽性。
→休診。保健所の指示に従う。
保健所の意見を聞いた上でこのようにした。
保健所の見解よりも厳しめだが、医療機関であることを鑑みてこのようにした。
このガイドラインは近々HP上に公表する。
皆の衆もこれを機に、人々の健康に貢献する医療者、いや、《世界でいちばん患者様のことを思う歯科医院》であるきらりデンタルクリニックの一員たる自覚を改めて確認し、状況に応じて節度ある行動に努めて欲しい。
万が一、おだまLEE男爵に行きたくなった時は、患者様および仲間たちの顔を思い浮かべてみてくれ。
長くなったが、ガイドライン等は状況に応じて随時変えていく。
変えていくが、我々の全ての判断基準は、いつも口うるさく言っているウチの理念に基づくものであることを、最後に申し伝えておく。
これは僕の思考回路を熟知している
スタッフへ向けた言葉なので若干言葉足らずな
とこはありますが、要は、
できるだけの対策をとりながら今は静観する
ってことです。
縮小診療をやってみて思ったのが、
「いや、そもそも不要な治療なんてやってないし、不急の治療もほとんどないじゃん。」
ってこと。
定期検診を延期して久しぶりに来られる患者さんの
口の中をみると歯石だらけ(もちろんキレイな方もいらっしゃいます)。
「これ、ずっと続けるのはウチの患者さんのためにはならないなぁ。。」
患者さんの健康を考えると、
引き伸ばすのにも限界がある場合が多いし
頻繁にとれる手段じゃないなと感じていました。
そもそも、収束に向かわないのなら
根本的な対策になっていない。
ゴールも見えない中で、
クラスターが出るたびに
「定期検診は受け付けません!」
「治療はなるべく先延ばしにします!」
では、かえって患者さんの健康を害してしまう
可能性があります。
なので、今、この状況では、
とりあえず静観です。
今後、国や自治体、歯科医師会などから
明確なガイドラインが示されれば、
随時それに応じた対応をとるつもりでいますが、
いつもどおりやりながら、別の道を模索します。
ただ指をくわえて見てるつもりはありません。
僕は刃を研ぎ続けます。
昨日、訪問診療に行った際、患者さんのご家族に
言われました。
「私も近いうち伺います。身体が動くうちに先生に診ていただきたい。」
ご高齢の方です。
いつまでも
「コロナで危ないので来ないで下さい。」
とは言いたくない。
僕らは求められている。
求められる以上、それに最大限の誠意を持って
応えるのが僕の責任です。
考えてみれば、コロナちゃんに限らず、
感染症のリスクってのはもともとあった問題で、
医療機関はそのリスクが高いってのも
今に始まったことじゃありません。
今後、さらに強力な感染症が出ないとも限らない。
でも、どんな状況になっても、
歯科医院は通わなければならない場所です。
ならば僕は、いつかコロナが収束し、
もとの世界に戻ることを願いながらも、
コロナちゃんと共存する道として、
通うリスクを最小化し、メリットを最大化した歯科医院
こっちを全力で目指してみたいと思います。
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