井手くんの誕生日会
こないだジョギングしてたら
通りすがりの小学生に、
『げっ!筋肉バカがきた!』
とお褒めの言葉を頂きました。
院長の松下です。
早速ですが皆さんにご報告があります。
うちの総務部長井手が、9月22日を
持ちまして退職致しました!
いやぁ実にめでたい!!
まぁ事情は後回しということで
まずは送別会の模様をお送り致します。
あ、誕生日会も兼ねてます。
井手も歳とるんやな。
生意気な。
なんと井手、 10月から日南市役所に採用が決まり ました。 すごいでしょ!? 臨時とかじゃなくて正規の職員ですよ! すごいやつでしょ!? いやー、ほんとめでたい!! じつは彼、公務員になるのが夢でした。 大学を卒業してからも一年間アルバイト をしながら公務員試験を受け続け、 最終面接までいきながらも採用までは 至らずに夢破れてウチに来たという 経緯があります。 去年受けた日南市役所から、欠員が出た ので繰上げ採用したいとの連絡が つい最近あり、急遽このような運び となりました。 おめでたい話でしょ!! 最初は井手が新手の詐欺に遭ってん じゃないかと疑いましたけどね 笑 彼からその報告を受けた時の事を 僕は一生忘れないと思います。 「松下先生、大事な話があるんですが…」 「おう、どーした。辞めるんか?笑」 「いえ…」 「…深刻な話か?」 「まぁ…そうですね」 「分かった。ゆっくり聞くわ。 「実はさっき日南市役所から繰上げ 「は?」 「明日までに受けるか受けないかの 「…マジか!やったな!!おめでとう!! 「ここに残ろうかと思います。」 「は⁇」 バカですよね 笑 ふつーに考えて4月に開院したての 歯科医院の職員より、公務員の方がいい に決まってます。 しかも夢だった公務員の内定。 宮崎は彼の地元でもあります。 普通に考えなくても一も二もなく そちらを選ぶと思うし、僕もそう 思ってました。 バカですよね。 でも僕はそーゆーバカが大好きです。 「…親父さんには報告したんか?」 「内定の連絡がついさっきだったんで 「そうか。ならもう1日よく考えて 「…分かりました。」 結果的に井手はウチを辞め、 日南市役所へ行く事を決めました。 彼を取り巻く様々な事情や、自分の 人生を考えての決断だったと思います。 寂しくなるけどな… でも僕は、 一瞬でも井手が、公務員よりここに 残りたいと思ってくれたことが 本当に嬉しかった。 感情が見えにくいやつだけど、おれの イズムは、熱は伝わってたんだな。 ずっと一緒に働けたら最高だったけど その事だけで十分僕は 勇気付けられました。 ありがとう、井手。 お前を採用して本当に良かった。 井手の最後の出勤の日、最後の 患者さんを診ている時、いつものように 井手が診療補助についてくれました。 「井手、アシストいいから片付け いつもの様に僕が言うと、 「いえ、つかせて下さい。 …2人で顔を見合わせてニヤリ。 そんな事言えるやつじゃ なかったのにな。 そのハートがあればどこ行っても 大丈夫だ。 きらり魂を見せつけてやれ。 お前はこれからもずっと おれたちの仲間だ。 頑張れ!井手!!
どーした?」
採用の連絡がありました。」
連絡が欲しいそうです。」
で…いちおー聞くけど、どーすんだ?」
まだです。
でも明日帰る予定なのでその時報告し
ようと思います。」
結論を出せ。親父さんともよく
話してな。
どちらの結論でもおれは心から応援
するから。」
行ってこい。」
最後なんで。」